マルスが登場することでもお馴染みの『スマブラ』を作った桜井政博氏の名言に、次のようなものがあります。
「ゲームの本質は、リスクを冒してリターンを得ること」
さまざまな駆け引きがリスク・リターン管理に帰結するものとしてゲームをとらえたとき、その中である要素や行動が敬遠されるなら、それは「リスクに対し、リターンが見合っていない」と説明することができます。

先に引用した桜井氏の言葉も、後に「リスクを小さくする工夫でリターンを上手に得るのが"攻略"」と続きます。得られるリターンが同じなら、冒すリスクは小さい方がよいという訳です。

支援10はリスクが勝ちやすい

サイファでは支援10群、中でも支援スキルを持たないものが敬遠されますが、これに対する説明は「引くリターンがめくるリスクに見合っていない」となります。こうなる原因は、サイファが「引く回数<めくる回数」のゲームだからです。ちなみに、そうなるロジックは概ね次のようなものと考えます。
  • ドローの収支はほぼマイナス
    • 手札の使い道は絆、出撃、必殺・回避と多岐に渡るが、手札を得る機会は少ない
  • 攻撃発生を推奨する戦闘システム
    • 攻撃要員が場に最低1人居続ける
    • 攻撃制限がほぼない("召喚酔い"がない)
    • 攻撃リスクがほぼない(いわゆる"チャンプアタック"がない)
2016-03-29-1

支援10は主人公で使え

しかし、ローリスクでハイリターンを得る支援10群の運用もあります。その代表例が「主人公のCC先」です。

主人公の戦闘効率という観点のみで言えば、「主人公の戦闘力」は高ければ高いほどよい一方、「主人公の支援力」はカードの記載に関係なく0で固定のため無関係となります。そのため、戦闘力の高い傾向にある支援10群のCC先は、主人公の戦闘効率を高めるという点において、他の支援力帯よりも優れています。

もちろん、サイファは主人公だけで戦うものではありません。けれども、主人公がゲームの勝敗条件であるオーブを守り、最も多くの戦闘をこなすことは事実です。その効率が上向くリターンは、その他のユニットが行う戦闘で支援10群をめくるリスクに、じゅうぶん見合うものと言えるでしょう。
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もっとシーフに出番を! 長めのセリフを!

ただし、戦闘力、支援力ともに低いクラスについては待遇改善を期待します。風のうわさによると、5弾ではコスト1以外にも支援スキルを持つカードが登場するということで、今からとても楽しみです。